死のはなし
『死ななくてよかったな、といつか思えるのかな』
そう、姉妹で話してきた。
私は自殺しようとして、首吊りを試みたことがある。結局『苦しい、しぬっ』と思って出来なかった。この経験から、私はいくら死にたくなってもいざ自殺出来ないのだからまあ辞めておこう、という気持ちになった。
もう死のう、と決めた人間は、なんの未練もなくなる。
残された家族も、恋人も、私が死んだ後に何を想おうと私は死んだんだから考えなくて良い、と思うので、何を言われても思い留まることはなかなか無いだろう。
なんせ、死んだらこんなややこしい感情とは決別できて、自由に楽になれるのだから。
死こそが私の幸福。そういう心理になる。
死のうと決めたきっかけは些細なことだった。
しかし、それまでのストレスはとてつもない。
15歳のときから10年ほど、死にたい、今日車に跳ねられて死なないかな、と思いながら道路の真ん中を歩く人間だった。
死にたいという気持ちが抑えきれないときは、指をカッターで切って誤魔化していた。
しかし、いざ自殺しようとすると苦しくてやめた。
だから私はまだ生きている。
しかし、仕事を辞めた、やりたいことのない私はただ流れて生活するだけだ。
そんなのは嫌だな、せっかくちゃんとした人間を辞めた、その勇気を出したのだから、なにか好きなことをしたいな。
また明日