Kit Albumという価値あるもの

物の価値は難しい。

必要な物はある、確かに。
服。でもよく着る服と着ない服がある。
食器。正直紙皿でも問題ない。でも食器買う。コップとかお箸も。
娯楽。趣味の"物"に費やすお金。お金。
人。家族とか友達とか親戚とか隣人。
電話。一番捨てたいものは電話。ないとかなり不便だけど、不便なのは別に悪いことじゃない。最近すぐネットで調べろって怒られるけど、ネットで調べることのどこが正しいのかさっぱりわからない。ネットのどの情報がこの世界において正確な情報なのかどうか、分かってる人がいるとは思えない。

音楽。物の話なので、CDやカセット、目に見える物の音楽。
ときどきグーグルの音楽聴くアプリで一曲250円ぐらいで買って聴く。
でもそれはどこにも実体がない。
画面をタップすれば確かに音楽が届く。
どこからか直接私の携帯に飛び込んでくる。それは目に見えないのに。

私の好きな歌詞カードは何処にもない。

それもきっと検索するにちがいない。

このことについて考えると不思議な感じがする。
実体を持つ面白さは何処に行ったんだろうか。大学生ぐらいのとき、SuG(さぐ)やアヴリルを聴こうと思ってCDアルバム3枚ぐらいとカップリングのためにシングルを4、5枚持ってきてCDコンポの横に高く積み上げて好きな曲を聴くためにガチャガチャ入れ換えたりしていた。そして歌詞カードの文字を読んで最高だな、と噛み締める。
別に携帯で買って聴くようになったことが悪いとは思わない。気軽に24時間買えていいと思う。ただ面白くはない。

だからKit Albumは最高だ。
そのカセットがないと曲を聴くことができない。カセットに価値がある。わたしも最近韓国の音楽アルバムで見るようになって興味が沸いた。なぜなら、韓国のアルバムといえばかなり個性的で、学習ノートより大きくて辞典のように分厚い、正方形でどこにも直せないなど、片付ける場所に困るのが常だ。しかしKit Albumはカセット並みだ。本体はカセットより小さい。片付けれる。

今の時代に、実体のある物に価値を持たせることがかっこいい。面白い。最高だ。